洒落おやじはピンク色を着る

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景気のよしあしは、世相となって流行色に反映する。バブル経済にわいた世間では、紫色のスーツがあったけれども、その後には地味なアースカラーに一変。ベージュや黒ばかりが店々のショーウィンドウを埋め尽くした。

ところが近年になって、久しくメンズファッション業界にきれいな色が戻ってきた。パステルカラーと呼ぶクリーム色や水色、オレンジ系やラベンダー系の色も美しい。

しかし明るい色を呼び戻したのは、かならずしも若者ではなかった。人生目標を探してさまよう彼らの気分は、はやりまだ地味な黒やグレーであり、ビミョーな景気回復の兆候を敏感に察知して、さっそく日々の着こなしに採り入れたのは、むしろ中年から団塊世代の大人たちだった。

淡いピンク色のボタンダウンシャツを着て、ダークグレーのスーツで装うおやじ世代は、若いころから靴を磨いて履くことを知っていた。若者と競うのではない。いつの時代でも、リーダー役として生きるための洒落感覚を兼ねそなえた、いまもバリバリの現役なのである。おやじ、万歳。

絵・文 ふじたのぶお
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by foujitas | 2006-07-01 09:28 | 洒落日記  

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