ジャケットは格別の洋服

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上着とパンツを共布で仕立てたスーツに対して、上着だけで着ることを趣とする単独の背広を一般的にジャケットと呼ぶ。その中でメタル釦を備えるモノを特にブレザーと称して、服飾業界では区分している。

ビジネスシーンで中心的な存在であるスーツに対して、ジャケットはその昔、英国の貴族たちが狩猟や乗馬にもを着た背広をルーツに持っている。

それは屋外でハードに使うことを想定していたので、ツィードやコーデュロイなどの丈夫で暖かい服地が用いられ、色や柄も豊富だった。だからスーツよりも自由な感覚で、独特の雰囲気と着心地を楽しむことができるのである。

古今東西、男にとってジャケットは仕事用の背広とは対局にあって、オフの日を存分に味わうための象徴的な洋服なのだね。

近年、気軽にジャケットを着こなす大人が増えた。長らくジャンパーでお気楽に過ごしていたオヤジたちだったが、気持ちに小さなゆとりを感じ、各々が格別の思いを馳せた一着で楽しんでいるにちがいない。ジャケット万歳。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2006-10-14 18:15 | 洒落日記  

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