ウオームビズは上品服
環境省が省エネを目指して打ち出した「クールビズ」が的を射て、ビジネスマンの服装が一変した。カジュアルな格好で仕事をすることに違和感を覚えなくなり、服飾業界も活気づいたのだった。
しかし、引き続いて冬の省エネ対策として唱えた「ウオームビズ」は、どうした事か夏場ほどの反応が得られなかった。タイを結ばず、色物のシャツを着れば完成したクールビズに対して、いったい何をどう着るれば良いのか、それは分かり易い手本が身近になかったせいかもしれない。
室内温度を20度に定め、暖かく動きやすくて格好の良い服装で過ごそう、と同省は推奨している。抽象的なで分かりづらいけれど、実は男にとってさほど難しいことではない。
そもそも質の良い洋服は暖かく軟らかい。上質な素材を用いた保守的なスタイルで、今年のパープルやオレンジを意識して色柄の工夫をこらす。タイなどのネックウェアも有効なアクセントにできる。そう、多くのオヤジたちが着こなした、上品でトラッドな着こなしこそ、ウオームビズのキモなのだねえ。
絵と文・ふじたのぶお
by foujitas | 2006-11-04 18:19 | 洒落日記