男はベルトにご用心

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男の着こなしの中でベルトは、意外と軽くみられる場合が多い。お買い得品のパンツにはセットにされるなど、行き詰まるところオマケ的な感覚になっているのである。上等なスーツを着ても、脱いだパンツに付けられたままのベルトも少なくないだろう。

腰を締め付けてパンツが下がるのを防ぐと思われがちなベルトは、実は腰に提げる武具や道具のために生まれたモノだから、袴の腰ヒモとは意味が違う。したがって強く締めたらパンツのウェストにシワが寄り、ひどく格好の悪い着こなしになってしまうのだね。

武具の一種であるからには、本来、身につけるモノと同質な素材が好ましい。牛革の靴や鞄を持ったなら、すなわちベルトも同じような牛革。少なくとも色や素材感を揃える程度は必要な身嗜みといえる。

そういえば有名なファッション雑誌に、二つ穴のバックル(留め具)が掲載され、ときの洒落オヤジたちが嬉々として着用したそうだ。カジュアルな着こなしは、おおいに結構。しかしドレッシーな装いには、シンプルで上品な普通のバックルが良い。デザイナー諸氏のイニシャルを象ったモノも多いが、さて、英国紳士が好むだろうかねえ。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2006-11-18 18:21 | 洒落日記  

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