三年めのクールビズ

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省エネを目指した環境大臣が打ちだしたクールビズは、一定の市民権を得て今年、三年めを迎えた。職場では洒落たシャツ姿で仕事に勤しむ人々が見られ、相対する方も、それを受け容れるようになった。窮屈なネクタイを結ばなくて良いと聞き、たちまち広く浸透していったのだった。

しかしスーツ姿ネクタイだけを外すと、それは少し間の抜けた雰囲気が否めない。画竜点睛を欠くとは文字通りで、着こなしの最後を締めくくる小さなポイントが欠落しているよう。凛々しいスーツ姿をスポイルしてはいないだろうか。

テレビのニュース番組に映る総理大臣と大統領が握手する様を見るにつけ、左様に思えてならない。女性陣の意見に耳を傾けてみても、「気楽なムードで良いけれど、やっぱり何かが足りないわ」と異口同音にいう向きが少なくないのだよ。

なるほど、そうか。これ幸いに良かれと思っていたクールビズは、どうやら傍目に物足りなく見えていたという事だ。そう察知していた少数派の伊達男たちは、早くも再びネクタイを探しはじめているらしい。

ファッションの歴史は繰り返す。近年では、そのサイクルは一段と速まり、うかうかしていたら取り残されてしまう。なればこそ、スーツくらいはユニバーサルな着こなしで自信をもって過ごしたいと思うのだ。粋なネクタイで軽快な涼しさを演出してこそ、洒落者の面目躍如。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2007-05-18 17:01 | 洒落日記  

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