礼服の点検は今がチャンス

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秋のファッションを意気込んで語るのはアパレル業界だけのことで、夏の終わりの洋服屋はすこぶる暇。新たに入荷した秋物はショーウィンドウへ飾るが、実のところ、さっそく欲しくなる御仁は稀で、取り扱うこちらでさえ額に汗が残るというものだ。

しかして夏服の収納はまだ先。こんな時期にこそ行っておけば安心な事がある。礼服の点検だ。生活様式の欧米化が進み、秋は慶事が多くなった。不測のお悔やみに参列する機会があるかもしれない。いざタンスから出してみたスーツがシワだらけでは格好がつかぬ。いわんやウエストが窮屈だったり、前日になって虫食いに気づいたのでは、いかにも施しようが無い。

いまでは洋服のリフォームを取り扱うお店も多い。生地のほころびを確かに修繕する技術もある。夏の間、ビールで喜ばせしまった腹周りにとって、久しぶりに穿くパンツは脅威なのだねえ。

おおよそ礼服を着用するときは、ついでの用向きではない。したがって一式をきちんとまとめて保管しておけば、直前になって慌てる事なく過ごせるものだ。スーツはもとより、慶弔に用いるタイ、白のプレーンなシャツ、黒いソックス。それに相応しいハンカチなども取りそろえておけば万全。

冠婚葬祭は謹んで相手を敬う式典。ちょっとしたミスが礼節を逸する場合もある。すべからく洒落者は、一事を以って万端を知る。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2007-08-31 18:53 | 洒落日記  

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