先生方のノーネクタイ

f0227716_17211243.jpg

矢継ぎ早に起きる閣僚の交替劇は記憶になく、昨今のテレビには、政治家たちが様々な局面で取材に応える姿が映し出されている。たかが一介の洋服屋にまつりごとの批評など望むべくもないけれど、彼らの出で立ちを見るたびに首を傾げてしまうのだった。

それは誰もが思い込んでしまったクールビズ。スーツを着用したままネクタイだけを外して、堂々とカメラの前に立つ彼らの姿である。

「夏のビジネスを快適なスタイルで過ごそう」と発案されたクールビズだったが、記録的な猛暑にあっては洒落や粋に気が回らなくなったのか、安易に首を締め付けるタイだけを外してしまったような着こなしが目立ってきた。それでも取材を行う側は、上着を外してもネクタイを結んでマイクを持った。

国会だけの現象ではない。企業や団体を訪問するときなど、自分自身がへりくだらなければならない立場の場合、やはりスーツを着てタイを結ぶ。ところが迎える側はクールビズだといって砕けた装いで相対する。このアンバランスは、どうしても馴染めないのだねえ。

互いの立場を尊重する場面では、やはり正しい服装で臨むことが礼節。シャツや靴にも及ぶ男の着こなしにあって、スーツとタイは切っても切れぬ縁がある。涼感スタイルも終盤。政治も服装も、画竜点睛を欠くことのないよう。

絵と文・ふじたのぶお
[PR]

by foujitas | 2007-09-14 17:20 | 洒落日記  

<< ロングホーズとは何ぞや おとなの定義 >>