洋服にみる陰陽五行説

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諸説がいわれる「陰陽五行説」は古く中国から伝わった考え方。あまねく世の物事は相反する陰と陽のからみ合いによって成り立つと説く。昼は陽、夜は陰。丸い物は陽、角い物は陰。奇数は陽、偶数は陰とあてがい、火水木金土が揃う「五」をキーワードにして、その組み合わせをもって端的にまとめるという思想である。

東洋の古い話しを西洋の衣服に充てること自体いささか乱暴だけれども、森羅万象におよぶのなら、それは如何なる事だろうか。

たとえば背広のボタンの数は本来「5」が基準。前立てが2釦なら袖は3釦、前立てが3釦なら袖は2釦で、足すと首尾良く5釦になる。派手なシャツを着たときは、地味なタイを組み合わせる。すなわちシャツが陽でネクタイは陰。女性のお洒落を考えても、上着丈が短くなればスカート丈は長くなり、やはり互いが対照的に変化してバランスを保っているのだねえ。

洋装ファッションの要素は、おしなべて欧州やアメリカの影響を受けたものだが、和の流儀と価値観は、したたかにユニバーサルな概念として通用するではないか。ならばお洒落に悩む必要はなく、メリハリを考えて選べば、すべからく当たらずとも遠からず。

そういえば気分が落ち込んだとき、パッと明るい洋服で過ごしてみたくなるものだ。陰陽五行説の歴史は、現代ファッション史が遠く及ばぬ数千年。これは恐れ入った。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2007-09-28 17:23 | 洒落日記  

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