マフラーの季節

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「今朝は寒かったですね」と交わす挨拶が増えた。店から見える煉瓦色の壁に垂れ下がった蔦は美しく紅葉し、いよいよ秋が深まったことを思う昨今。駅前の繁華街には、さっそくマフラーを巻いた女の子たちが思い思いの装いで歩く姿がある。大きく長い形、毛糸で編まれたもの、鮮やかな色合いなど、その種は実に多彩。彼女たち創造力をかきたてる格好のアイテムだ。

主に防寒の目的で用いられるマフラーは、顔や上半身を大きく包むことを指す「マフル」が語源だという。英語圏ではもっぱらスカーフと呼ばれていて、日本の雑誌とは名前の扱いが異なるようだ。

ところで、人間のからだとは不思議なもので、首元を温かく保てば、手足の先の体温まで上昇するという。洒落を楽しむファッション性と、防寒を目指す機能性を兼ね備えたマフラーは、だから首に巻いて使うことでセーター一枚分の温かさが得られるのだねえ。

映画の主人公のようにジャケットのVゾーンへ沿わせてもよし、二つに畳んで首に巻き付けるもよし、長いマフラーをさり気なくなびかせる使い方も悪くない。いまどきではカシミア素材も手頃になったし、ニットでこしらえたマフラーもカジュアルなシーンには扱いやすいものだ。

馴染みのショットバーへ立ち寄り、大きな上着を脱いで煩うよりも、さらりと首のマフラーを外すのが洒落者。おっと、酔っぱらって置き忘れにはご用心。

絵・文 ふじたのぶお
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by foujitas | 2007-11-23 12:47 | 洒落日記  

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