シービーボウル

f0227716_16102870.jpg

さる金曜日。ゆえあってパーティ「シービーボウル」を楽しむ機会を得た。米軍岩国基地で催されるパーティは、海軍の設営部隊であるシービーズのお祭りだ。六本の手足に工具を持つ部隊のキャラクターは、正式名CB(コンストラクターズ・バタリアン)を「海の働き蜂」ともじった、アメリカ流の真摯なジョーク。一九四二年に軍が正式に採用したという。

さてクラブ内のパーティ会場では出席者が華やかにドレスアップし、愉快なおしゃべりと素晴らしい料理でひとときを過ごすのだった。

その装いといったら、洋画のスクリーンへ飛び込んだかのごとし。ご婦人は美しいイブニングドレスで優雅に振る舞い、軍人は正装で佇む。とりわけ下士官が着用する濃い紺色のスペンサージャケットには金色のブラスボタンと勲章が並び、真っ赤な側章が備わるパンツと、同じく赤いシルクのカマーバンド。男の服飾の原型がそのまま再現されているのだ。

なにしろドレスコードに関しては、厳しい規律に則るのが彼らの日常である。その格好のよい姿は、ただ背格好だけの問題ではないだろう。日々の生活に責任を自覚し、なによりも場慣れしていることがサマになる大きな一因にちがいない。

背筋をのばして毅然としゃべるスピーチは、パーティ会場でひときわ熱い視線が注がれるのだねえ。ねがわくば、その光景に字幕スーパーを重ねていただけたら。阿々。

絵と文・ふじたのぶお
[PR]

by foujitas | 2008-03-14 16:10 | 洒落日記  

<< 服装の演出力 メンクラといえば >>