着こなしの優先度

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錦川の鵜飼いが始まった。錦帯橋ほとりのホテルで今年も鵜飼い開きが行われ、伝統文化の継承と「錦帯橋鵜飼い」を愛してやまない大勢の人々が会場を埋めつくした。神事や式典が執りおこなわれた後、今年も鵜飼いを観覧する屋形船への招待があった。

川面に近い目線で見る横山地区や城山の風光明媚なことは、おとずれた誰もが感慨深く思うにちがいなく、身近に親しむことができる幸いを、やわらかい川風に吹かれつつ改めて思うのだった。

さて、かかる鵜飼い開きの日。いつも、はたと困った状況に陥る。式典に招かれて参上するには当然、ホストに対して礼を逸せぬ装いが必須。TPOを唱える洋服屋がしくじったでは沽券にかかわる。さりとて鵜飼いを観覧するにあたり、堅苦しい背広というのも切ない。せっかくの機会には開放的な気分で錦川の自然と伝統、そして美酒を存分に味わいたいからねえ。

考えた果て、己の立場をかんがみて、ベージュ色の麻ジャケットに目出度く明るいピンク縞のシャツを選んだ。敢えてタイは結ばず、あくまでもリラックス気分を尊重し、かつ失礼ない着こなしである。そうして着席していると、同じような着こなしで白いコットンジャケットを着けた人物が壇上へ登られた。ふむ、なかなかどうして県知事さん。

今年の夏も錦帯橋鵜飼いでスローライフを楽しもう。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2008-06-06 16:20 | 洒落日記  

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