シャツの裾

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ここ数年、街をゆく女子高生のシャツが不可解でならない。裾を中途半端にスカートの外へ出したあの姿は、いったい何を意味するのだろうか。学生の社会では得体のしれぬ事柄が理由無く流行するが、ルーズソックスに継ぐ七不思議の一つである。

聞くところによると、スカートの総丈を短く見せるため、ウェストベルトを折り曲げているらしい。当然ながら見た目に格好が悪いのでシャツの裾を出すことで隠しているという。おそらく最初はだらしないと感じたが、多数の同志が生まれるうちに、審美眼は基準が変わってしまうのだろうねえ。それにしても、もう少しマシな流行は無いものか。

閑話休題。男子がシャツを着る場合、実際の胴回りよりシャツのほうが大きく仕立てられていて、裾をパンツの中へ入れると周囲には必然的にシワができる。頓着せずに着てしまったら、どこか幼稚な佇まいになってしまい、せっかく着こなしたクールビズも見劣りがするというもの。

シャツに袖を通したら、まず裾を持って左右へ引っ張る。次に前身頃と後ろ身頃を縫い合わせた部分を山にして、胴体より余分な生地を指でつまむ。やおら左右の腰に指を当て、つまんだ生地を後ろへ折り曲げる。そうしてパンツの中に収めることで、前身と後ろ身はピタリと体にフィットするのである。和服から学んだ洋服術。美しく見せる事を学びたまえ、女子高生諸君。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2008-07-11 18:26 | 洒落日記  

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