歳末のファッション

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師走になり、遅ればせながら店でもクリスマスをテーマに装飾を施した。ベルを吊し、タペストリーを飾り、サンタクロースの人形をウインドウに置く。かつて営んだクリスマスハウスほど大がかりなものではないけれど、やはりリースやツリーを手にすると懐かしく心が躍るのだった。

世相とファッションの相関関係は古くから統計的な特徴がある。好景気に沸く頃の服飾品は派手で豪華な品物が好まれ、目まぐるしく流行が生まれる。反対に景気が芳しくない当時は、どちらかと言うと保守的で大人しい洋服が主流を占める。生活様式が多様化した昨今でも、こうした大きな傾向は変わっていない。

米国のビッグスリーさえ危ぶまれる今年の師走は、いうまでもなく全国的な保守基調。より長く着られる地味な洋服が多い。こうなると洋服屋の陳列はいささか陳腐なものになり、楽しさや活気が薄らいでしまう。すなわち不況のスパイラルが各所で発生してしまうのだねえ。

駅前商店街が今年もイルミネーションで街を飾りつけた。スケールには論議もあろうけれども、それでも岩国駅に降りたって歩く人々の心を温めることだろう。商人がしょぼくれていたのでは街も退屈になる。今月はクリスマスを思い、景気づけに赤い洋服を身につけて過ごしてみようか。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2008-12-05 17:37 | 洒落日記  

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