男のプチプラ

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ひとむかし前の書き手はもう少しマシな言葉を創ったが、昨今では瞬時に理解できない流行語が雑誌に溢れ、その安易な短縮造語は用法さえうまく飲み込めない場合が多い。

「プチプラ」とは小さくて可愛らしいを意味する「プチ」と、価格を指す「プライス」を並べ、末尾を無責任に省略した造語。語呂が今世風で、テレビのママさん番組などは嬉々として「チョーカワイィプチプラですねえ」と、もう滅茶苦茶に言葉を綴ってはしゃぐのである。やんぬるかな。

しかし今の時代にあって安価で可愛らしいアイテムは、ありがたい事に違いない。少し前の高級ブランド思考が、かくも安易に崩壊するとは思わなかったけれども、市場というのは一寸先が分からぬもの。ようやく賢い消費意欲に戻ったと評するべきなのだろう。

さて、女性専売特許のような「プチプラ」だが、男にも「プチプラ」を楽しむ資格はある。時はバーゲンの最中。マンネリ化したファッション小物を廉価な価格で手に入れられたら、通勤や日々の活動がちょっと楽しくなるかもしれないのだねえ。

たとえばマフラーや手袋など。いつ買ったか記憶も薄らぐほど使っていたら、こんなアイテムは今ならどこの店でもお買い得。ポケットマネーで、いささか派手かと感じるほどの色柄を選び、まずは残る冬を楽しんでみては如何だろうか。これもプチプラだからこそ許される男の浮気心なり。

絵・文 ふじたのぶお
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by foujitas | 2009-01-30 17:24 | 洒落日記  

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