オバマ氏の佇まい

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オバマ大統領が誕生して四十日余りが過ぎ、テレビに映る氏の姿は、それまでの選挙戦とはうってかわり、実に凛然たる佇まいになった。自身の資質にくわえ、リーダーシップを発揮するための立ち振る舞いは、きっと研究が尽くされていたに違いない。世界的な金融危機を打開する彼の政治手腕が試されるのはこれからだが、記憶にある限り、戦後のアメリカ大統領の中では、ケネディ大統領に肩を並べる最もスタイリッシュな男である。彼の何に魅せられるのだろうか。

一八六センチといわれる身長はニュース番組から想像するより高い。すなわち厚い胸板と広い肩幅、それに民族的な特徴である長い足と小さな頭部と尻が、均整を保った理想的な体格を成している。アパレル界で「トルソー」と呼ぶマネキン人形は、まさしく彼の体型と似通っていて、だからスーツを着用した時、すこぶる美しい衣服の線が現れる。

次に姿勢が良い。背筋を伸ばし、少しだけ両足を開き、正面を見据えて屹立する姿こそ、男を最大に美しく見せるのだねえ。

そして衣服。メディアの前で着用しているスーツは、ほとんどがダークブルー。さらに純白シャツの襟元はきちんと合わされ、タイは最上部まで結ばれているのである。新鮮度を訴える紺色のスーツとエネルギッシュな演説は、おそらく作戦通り奏功した。まったく非の打ち所が無い着こなしに舌を巻くばかりなのである。

絵・文 ふじたのぶお
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by foujitas | 2009-03-06 18:35 | 洒落日記  

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