クールビズに違和感

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物議をかもした日本郵政の人事は、先頃の株主総会で前任者の続投が決まったという。株主の議決が国民にとって良い事だったか否かは計り知れぬけれども、それを報じるテレビ映像を見ていて、少しがっかりしてしまった。総務大臣が、再任された社長に認可書を手渡すシーンである。

五年めとなるクールビズは、ときの環境省が推進して始まった夏の仕事スタイル。空調を抑制し、涼しげな着衣で仕事を進めることで地球温暖化を防止しようと提唱された。結果的に男性はタイを外し、シャツの襟を開け放つ着こなしが定着してしまい、いつの間にかノーネクタイこそがクルービズの象徴と誤認してしまった経緯がある。

そもそもスーツとドレスシャツを着用していながら、タイだけを結ばずに過ごす着方は、明らかに要を欠いている。画竜点睛を欠く出で立ちを、もしも互いが認め合うことがクールビズだというなら、それは大きな勘違いだ。あくまでも便宜的にネクタイを外して過ごすのであって、公の立場で、しかもテレビカメラが向けられ、大衆の代表として立ち振る舞うのならば、ネクタイは結んでいて然るべき事。

再任された社長は当然のようにタイを結び、認可書を手渡す大臣がタイをしないなど、マナーの欠如も甚だしい。それを是として持てはやすとしたら、やんぬるかな何処の誰が政権を取っても、未来に大きな期待などできないねえ。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2009-07-03 17:27 | 洒落日記  

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