梅雨明けと靴

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天気予報が梅雨前線の動きを説明していた。空梅雨傾向にあるとはいえ、列島はまだ梅雨の時期。曇り空からパラパラと雨が落ちてくる日も少なくない。「雨に唄えば」と聞いてジーン・ケリーやフレッド・アステアを思い浮かべる向きは相当な洒落者と思われるが、今はもう昔の事になってしまったか。

さて、雨が降っても靴は暮らしの必需品。とりわけ雨用の靴を履けば良いけれど、多くは晴雨兼用。革靴を水たまりや雨で濡らしてしまうのもやむを得ないのが実情だ。高級な靴は傷んでしまいそうで、やはり不安が拭えないもの。

しかし靴に採用された革、とりわけ牛の皮革は本来、高い耐水性を持っている。その耐水性ゆえに古来から革は、靴や馬具など屋外であらゆる天候にさらされる条件下に相応しいと見出されたのだ。ところが高価な舶来品だった靴は、「雨の日には傷むので履かない方が良い」とまことしやかに流布され、いつのまにか雨は靴の大敵となってしまった。

問題は後の手入れにある。雨にかかわらず濡れた革をそのまま放置すれば、靴の価格を問わずどんな物でも傷んでしまうは必定。それでなくても現代住宅の下駄箱は、湿気が多い構造なのだからねえ。

本来は通年。しかし最も肝心なのは、梅雨明けの今時期に正しい手入れができるか否かが、大切な靴の寿命を司る。上手く使えば十年は付き合えますぞ。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2009-07-10 12:38 | 洒落日記  

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