シャツの合わせ方

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足早に夏が行き、秋がやってきている。そろそろクールビズには見切りを付けねばならない時節であり、解き放った首元にも豊かな表情をもつネクタイが戻ってくる。やはり、きちんと着こなしたスーツ姿にこそ、男を物語る色香は醸し出されるものだねえ。

さて、一旦緩めてしまった首に再びタイを結び下げるのは苦痛のようだけれど、ここで油断をしてはならない。それでなくても昨今のドレスシャツは、少しルーズなサイズ合わせが常態化していて、こんな姿を世紀の伊達男ウィンザー公に見られたら、さぞ嘆げかれるに違いないのである。

それはネックサイズの合わせ方。シャツの採寸には首周りとユキ丈、肩幅、上中下の胴寸、それに総丈がある。既製品のシャツを選ぶ場合は、主にネックとユキ丈を見て合わす。なかんずく首周りは本来、裸体にメジャーを当てて測ったヌード寸法に対して、約十五ミリを加算した表示サイズが丁度良いとされる。実際に着用すると、第一ボタンを留めて指一本の余裕が生じる程度だ。

ところが窮屈感を嫌うゆえに、少し大きな首サイズを着用する向きが増えた。シャツの首に余分な隙間があると、レギュラーカラーなら襟は浮き上がり、ボタンダウンカラーならロールが潰れてしまうなど、実にだらしない佇まいになってしまうもの。新政権と共に始まる秋のスタートダッシュは、正しいサイズでキリッと着こなすべし。

絵と文・ふじたのぶお
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by foujitas | 2009-09-04 12:45 | 洒落日記  

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